これは,SWEST18のポジションペーパーとして書いた原稿です.

真のイノベーションはカイゼンにあり
手詰まりだなと思ったり,ふと隣を見ると素晴らしい製品が発売されているときに,私たちは,「イノベーション」と言うコトバを思い出し,勇気を持ちます.イノベーションさえあれば,この苦しい状況を脱して,我が世の春を謳歌できると信じて.
イノベーション(ウィキペディアより引用)
イノベーション(英: innovation)とは、物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。


他方,「カイゼン」という言葉を聞くと,どことなく手垢がついたように思います.そんなんじゃ,競争に勝てない.カイゼンなんかしても,革新的に新しいモノは生まれないと,軽く脱力感を持ちます.
カイゼン(ウィキペディアより引用)
日本の製造業で生まれた工場の作業者が中心となって行う活動・戦略のことである。日本国外でも通用する言葉であり、本来の意味と区別するためにカイゼン、Kaizenとも表記される。
(筆者注)ウィキペディアの説明は,限定的です.実際には,多くの会社で,カイゼンは,工場だけではなく開発部門や事務部門でも行われています.


しかし,本当に,イノベーションがナウくて,カイゼンはダサイのでしょうか.
イノベーションは大きな利益を生み,カイゼンは小さな利益しか生まないのでしょうか.
私は,違うと思います.

●小さなカイゼンすらできない人に,革新的な発明ができるのでしょうか.できません.
●定型化した手順でイノベーションが起こせるとお考えですか?そんなのは,イノベーションではありません.どこの誰でもできることは,大きな利益には繋がりません.
●他社に追いつくために無理をしてイノベーション(と言うかモノマネ)をすれば,急に多額の投資が必要になるし,失敗してしまうかもしれません.

現実逃避を止めましょう.日々に課題を発見して,それを解決し続けるという「カイゼン」を習い性にすることが大切です.カイゼンは,堅実に創造する行為です,カイゼンをやり続けると実力がつき,いつか,真のイノベーションができるはずです.